角膜には元々血管はありません。しかし、コンタクトレンズの装用で角膜が酸素不足になると、白目(結膜)の血管から酸素を補給しようとして、白目の血管が角膜に侵入してきます。これを「角膜パンヌス」といいます。この状態でコンタクトレンズを使用すると、更に角膜中心に向かって血管が侵入し、その血管が瞳孔(どうこう)にかかると視力に影響する場合があります。角膜パンヌスの程度にもよりますが、侵入した血管が元の状態に戻るには、コンタクトレンズの装用を中止しても数ヶ月から年単位かかる場合があります。
瞳孔にかかる間際まで血管が侵入
角膜の周辺が白くなり、結膜から血管が入りこんでいる
角膜上部に血管が侵入