町なかで見かけたこともあると思いますが、写真のようにハーネスと呼ばれる胴輪をつけた犬が盲導犬です。
盲導犬はしっかり訓練を受けているので、人をかんだりほえたりすることはありません。
タクシーやバスにも視覚障害者の目として乗車できるのです。お店やレストランにも一緒に入れます。
盲導犬が「ハーネス」をつけている間は、視覚に障害がある方の目となり働いています。
その様な際には、盲導犬にさわったり、食べるものを与えたりしないようお願いいたします。
なお、盲導犬を連れている方が困っているようなときには、まず声をかけ、誘導する際にも本人の希望を聞きサポートをしていただくと視覚に障害がある方も安心されます。
視覚障害者と盲導犬を誘導して頂く際には、基本的には、ご自身の肩やひじにつかまってもらい誘導をサポートします。
特に横断歩道の歩行では、信号が青なのか赤なのかを判断することがで困難なため、信号機より出る音などで歩行可能かどうかを判断します。
この様に私たち健常者には不便に感じられない多くの事が、障害者の方々にとっては生死に関わる問題となります。
視覚に障害がある方々だけに限らず、ご年配の方や、妊婦の方などお困りの方がいましたら一言声をかけ、やさしくサポートしてあげてください。
盲導犬の繁殖犬から生まれた子犬は生後二ヶ月で飼育奉仕者と呼ばれる里親のもとで一才になるくらいまで育てられます。
飼育奉仕者とは一般家庭のボランティアの方々で、将来、盲導犬となる犬を引きとり家庭の中で生活するための必要な生活ルールやマナーを教え人間を恐れず好きになってもらうよう愛情を注ぎ育てます。
その後、本格的に盲導犬になるための訓練を行うため訓練所に戻り適正判断と3~4ヶ月間に渡り実際に使用する視覚に障害がある方への歩行訓練及び指導が行われます。
盲導犬としての役割を一人前に果たせる過程「視覚障害者の望む場所へどこにでもサポートし連れて行く事ができる。」
までに至った時に卒業と見なされ、卒業式終了後には各自が盲導犬と共に電車や飛行機を利用して帰宅します。
盲導犬の約85%は、10年前後の間、盲導犬として働き、その後はリタイアウォーカーと呼ばれ、「リタイア犬ボランティアの方々」とのんびりとそして、愛情をそそがれ余生を過ごします。
現在日本全国で活躍している盲導犬は900頭弱で、一年間に育成できる盲導犬は全国で130頭ほどです。
日本国内での視覚障害者は30万人以上、その中でも全盲と呼ばれる失明者は10万人といわれています。
その中で盲導犬を使用したいと考えている人は8000名ほどと推測されますので、いかに盲導犬が不足しているかおわかりいただけると思います。
盲導犬の育成には多額の費用がかかるため、なかなか必要な数を育てることができない状況です。
育成のためのご協力方法としまして、財団法人アイメイト協会へご協力いただければと存じます。
くわしいお問い合わせは、以下の窓口もしくはホームページをご参照願います