アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。感染力が非常に強く、はやり目の人が目を触った手でモノを触り、他の人がそれに触って目をこするなどすると、高い確率で感染します。タオルなどを介しても感染しますが、空気感染はしません(インフルエンザは空気感染します)。
目やにが多くでたり、充血したりしますが、症状が重い場合は黒目(角膜)に傷がつき、傷跡が残る角膜混濁になったり、まぶたの裏側に炎症の白い膜(偽膜)ができることがあります。
10月19日(月)放送の日本テレビ「Oha!4 おはよん」、12月17日(木)放送のフジテレビ「ノンストップ」に、岡野院長が「はやり目」の取材で出演致しました。
ウイルスに効く薬はありませんので、ウイルスへの抵抗力を高めるために、栄養補給に十分に休息することが重要です。他の感染を防ぐため抗菌点眼や炎症を押さえるため低濃度のステロイド点眼などを使用します。
はやり目(流行性角結膜炎)の場合、発病後7日から14日程度で治る場合が多いのですが、重症な場合や十分に休息が取れていない場合などは1ヶ月程度かかる場合もありますので、十分に休息を取るよう心がけてください。
流行性角結膜炎(急性出血性結膜炎も同様)は、学校保健法では第三種に指定されており、並列する病気には[腸管出血性大腸菌][コレラ][細菌性赤痢]などがあります。
非常に感染力が強いので、完全に治るまでは出席、出勤は禁止です。特に、医療関係者、学校、幼稚園、保育園、飲食関係、老人ホームなどの関係者は要注意です。
過去に、某大学病院の眼科病棟で感染が広がり、1ヶ月間病棟閉鎖になったことがあります。
分 類 | 第一種 | 第二種 | 第三種 |
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出席可能な状況 | 治癒するまで | 病気により異なるが治癒後数日経過後 | 医師が感染の恐れがないと判断するまで |
感染症病気 | エボラ出血熱、痘そう、ペスト、ポリオ、鳥インフルエンザなど | インフルエンザ、百日咳、麻疹、おたふく、風疹、水疱瘡、咽頭結膜熱 など | コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎など |
横浜市衛生研究所HPより抜粋
アレルギー性の結膜炎や細菌性の結膜炎の場合は、後遺症が残ることはほとんどありませんが、ウイルス性の結膜炎の場合は、発病中やいったん結膜炎の症状が軽減した後、角膜に濁る(角膜混濁)場合があり、モノを見る瞳の中心に濁りが残ると、「見づらさ」「光が反射してい見える」など視力に影響を及ぼすことがあります。濁りを取るためには、抗炎症作用の点眼薬を使用しますが、状態によっては治るまでに数ヶ月から1年以上かかる場合がありますので、自覚症状がなくなったからといって途中で通院をやめないようにしてください。
黒目に白い濁りがでています
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